かれこれ投資歴20年超で新NISAの積立枠に思うこと

新NISAが目前に迫ってきて、積立枠が悩ましい。

人は損をしたくないもの。新NISAは損をしない制度なのかを考えてみる。

NISA(Nippon Individual Savings Account)はイギリスをモデルとした日本版の個人貯蓄口座で少額投資非課税制度のこと。

利益分に関して非課税となるけど、損失出しても損益通算しない制度。メリットは利益分(値上がり益+配当)の非課税。デメリットは損失出しても他の利益と損益通算できないから丸ごと損失。損益通算できれば、実質的に損失分の税金相当20%程度が助かるところがNISAだと助からない。

儲かってると売り易くて(制度の恩恵受ける)、損してると売り難い(特定口座より損する)制度。

積立枠はインデックスタイプの投資信託が基本になる。

資本主義社会において、時間の恵果とともに資産規模は拡大するはず。けど、それは産業革命以降の話。たったのN=1。将来を予測するにはデータとして成立すらしていない。

資本主義国の大半はインフレ目標として2%程度を基準に金融政策をとっている。物価が上がれば株価などの資産価値もあがる。長期間デフレに悩まされた日本という実績があるので、必ずしもインフレ率はプラスで推移するとは限らない。GDPもインフレとの相関性が高いので重要指標だが、コロナや地政学リスクの影響でインフレとの相関性が見にくくなっている。相関性の強い数字に修正している感じ。

つまりは、長期でみたところで上がる保証はない。

じゃあ、損失を抑えることは可能か?

基本は分散(投資対象と時間)。

投資対象は全世界を対象としたインデックスファンドとすれば、結果としてありとあらゆる商品を対象にしているので、これ以上の分散はないと思う。オルカンかS&P500。後は債権を加えるかどうか。基本は手数料で決める感じ。市場参加者が多いほど手数料は安いし、平準化されて特殊要因の影響も小さくなる。

時間の方が大問題。年間120万円の枠を使い続けられるのは5年間。ということは、5年間しか分散できないということ。

例えば5年の間にコロナ→自粛解除→リーマンショックみたいなことが発生すると、日経の場合たと-50%〜100%くらいは簡単に株価が動く。

やはり、買いっぱなしではなく、ある程度は売り買いして、平均取得を切り下げることをしないとリスクを抑えられない。

常に上限みながら、買いと売りのバランスも必要となると難易度高い制度だ。

とりあえず、毎日積立やってるオルカンを新NISAに回すかな。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

備忘録

次の記事

投資備忘録 20231211AM