工事概算 3
今回は支持材、補助材料、材料費のまとめです。
支持材
支持材料も歩掛で計算します。
支持材料は、取り付ける相手すら決まっていない状況だと、お手上げです。新設なのか、既設を流用するのかによっても大きく変わります。
私は次のように歩掛を決めています。ちなみに、『工事歩掛要覧』等では支持金物の歩掛を0.15としています。
支持材料の歩掛はパイプと継手類の積算価格の合計に掛かります。
支持材料の積算価格=(パイプ+継手類)の積算価格×0.1~0.5
補助材料
継手類や配管の支持方法が決まっていないと、補助材料もわかりません。よって、補助材料も歩掛で計算します。私は歩掛を0.2としています。
補助材料の積算価格=(パイプ+継手類)の積算価格×0.2
ここでも、金銭感覚を磨いておきましょう。建設物価を参考にした単価だと、前述した例だと、パイプ+継手類=6,161円でした。
実際に施行業者を経由して購入すると、概ね1.5倍ぐらいになります。理由は、建設物価の想定より購入数量が小さく、購入ルートが複雑になるからです。
こんな感じの比率になります。
材料費のまとめ
パイプ
必要な配管長を設計数量、余裕を考慮した配管長を所要数量として区別する。
設計数量×1.1=所要数量
所要数量×積算単価=パイプの積算価格
継手類
歩掛で計算する。
パイプの積算価格×0.7=継手類の積算価格
支持材料
歩掛で計算する。
(パイプ+継手類)×0.1~0.5=支持材料の積算価格
補助材料
歩掛で計算する。
(パイプ+継手類)×0.2=支持材料の積算価格
ただし、仕様が決まっているなら、数量を正確に拾うのがベストです
次回は工事を説明していきます。