簿記の概念

仕事柄、購買を担当しているとお金の話は避けて通れません。

購入価格の交渉は当たり前で、予算の話、決済方法の話、営業さんの成績、仕入先の資金繰りなどなど、ありとあらゆることが話題になります。

社内だと経理系の仕事でもしてない限り、簿記というか会計の概念をもってない人が多いと感じることが多いです。一般職員ならそれでもいいけど、管理職でも金銭感覚が自分の財布から現金を出すのと同じ人が多くて驚きます。しかも他人のお金という感覚も併せ持つので癖が悪い。

仕入先の営業さんも、計画段階からの営業活動したい割に、予算編成のこととか何も考えずに問い合わせしてくる。日常的な経費予算なのか、投資的な建設仮勘定の予算なのかぐらいわかりそうなもんなのに、タイミングとか何も考えない。そんな仕入先と付き合いたいと思うわけないのに。

私は客になる立場が多いですが、ビジネス上はどちらかが買い手でどちらかが売り手。

双方が相手のビジネスモデルから利益構造を想像しないとWin-Winにはならないと思います。

例えば昔ながらの会計処理している製造メーカーなら売上から材料費と直接労務費を差し引いて粗利が出たら、その他諸々の費用は丼で経費処理して経常利益。そういう会計なら材料単価には厳しいけど、設備投資には甘い。システム系の会社なら、SEの労務費と工数。SEのレベルで単価違うけど、松竹梅の松の中でもレベル差大きい。エース級で見積もりすれば安いし、補欠なら工数増で高くなる。単価には利益と経費が含まれてるから、多少のことで赤字にはならないけど、プロジェクト毎に利益採算求められるから、買い手としてはそこに気遣いが必要。などなど。

自分の家計に置き換えて考えろとかって新人に指導する人がいますが、新人の頃から簿記とか会計のことを考えるように指導してほしいと感じます。

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