気相で使う熱媒油

1990年代のバブル時代、熱媒油を使った気相加熱が採用されました。理論的に顕熱を使えるので効率が良くなります。けど、取り扱いに難があり、世間一般に衰退しているようで、一部メーカーで撤退が始まっています。現状、国内メーカーは不在の状態だと思います。取り扱いは輸入品だけ。

ネットで調べると海外メーカーの製品が簡単に調べることができ、購入できるか問い合わせがありました。

熱媒油は使えば劣化が進み、最終的には固まってしまうものが多いと思います。実際には、結晶化した異物がストレーナーやバルブに詰まって設備異常として発現します。ここまでくると末期症状なので、定期的に成分分析をして結晶化の兆候があれば熱媒油の更新が必要となります。劣化した熱媒油は再生処理して普通は新品の熱媒油と混ぜて再利用します。

つまり、海外品を購入するということは、必然的に定期的な成分分析と再生処理がセットで必要となります。

海外品の購入ができるかと聞かれれば、貿易が可能な国であれば可能。でも、再生処理のために劣化した熱媒油を海外に送って再生することは現実的ではないので、日本で再生できることが必須の条件になります。定期的に成分分析してもらう人、技術、ノウハウも必要になります。

全ての条件を満足するような海外メーカーは既に日本で流通しているものしかなく、仮に新たな海外メーカーが我が社のために日本進出してくれたとしても、将来を保障するものではないので採用するのは避けるべきと思われます。

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